2016年4月30日土曜日

過去進行形

【過去進行形の形】
過去進行形は、<was〔were〕+~ing>で表す。
  ・While I was having dinner, the phone rang.(私が食事をしている最中に電話が鳴った)

【過去進行形の用法】
1:過去のある時に進行中の動作・出来事を表す。
  ・When you were taking a bath,what happened?(あなたの入浴中に、何が起こったのですか?)
  ・I awoke as the train was stopping at a large station.
   (列車が大きな駅に止まりかけていたときに目が覚めた)
  ※「停車」という瞬間への接近を表す。
  ・He was always making some excuse to talk to me.
   (彼は私に話しかけているのにいつも口実を設けていた)
  ※「いつも~ばかりしていた」という動作の繰り返しを表す。  ・Summer vacation was drawing to a close.(夏休みは終わりに近づいていた)
  ※夏休みが終わる日は決まっている。過去のある時から見て、確定している未来を表す。 
  

2:丁寧な依頼を表す
  ・I was hoping you could contact me.(ご連絡をいただければありがたく存じますが)
  ※相手に対する丁寧さは、現在形よりも過去形、単純形よりも進行形の方が強くなる。
   進行形はためらいの態度を示し、「私は以前そう思っていたのですが、(いかがでしょうか?)」
   といった感じになる。  
-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用  

2016年4月29日金曜日

現在進行形

【進行形】
進行形の基本的用法は、限られた期間内の動作の継続を示すことにあるが、動詞の性質や、共に用いる「時を表す副詞語句」によって、さまざまな意味を表す。
また、現在形と現在進行形の違いは次のような例によって明らかである。
  ・May usually drinks coffee at breakfast, but this morning she is drinking tea.
   (メイはふだんは朝食にコーヒーを飲みますが、今朝は紅茶を飲んでいます)
この分で、"drinks"はいつもそうしているという「習慣的行動」を表すが、"is drinking"は、今はそうしているという「限られた期間内の動作」を表している。

【現在進行形の形】
現在進行形は、<am 〔are、is〕+~ing>で表す。
  ・He is writting a letter.(彼は手紙を書いています)

【現在進行形の用法】
1:現在進行中の動作・出来事を表す。
  ・May I help you? No, thank you. I'm just looking.
   (何にいたしましょうか?結構です。ただ見ているだけです)
  ・Someone is kicking the door! Someone is inside!
   (誰かがドアを蹴っているぞ!中に誰かがいるのだ!)
  ※kickのような瞬間的な動作を示す動詞では、進行形はその動作の反復を表す。
   この種の動詞には、hit、jump、kick、knock、tap、winkなどがある。

  ・We are working one full month longer per year than we did 20 years ago.
   (私たちは二十年前と比べると、年に丸一か月長く働いている)
  ※「昔と比べると最近は~している」という限られた期間内の習慣的な行動。  ・The bus is stopping for two people to cross the street.
   (バスは二人の人に道路を横断させようとして止まりかけている)
  ※動から静へというようなある時点での終止か達成への移行の意を表す動詞の進行形は、
   その時点への接近を表し、「~しかけている」という意味を表す。 

  ・He is always getting angry and showing a lot of irritation.
   (彼はいつも腹を立てては、ひどい苛立ちを表してばかりいる)
  ※alwaysやconstantlyなどを伴って、「いつも~している」という反復的な動作を表す進行形で、
   非難などの感情が込められていることが多い。


2:確定的な未来・予定を表す
  ・I'm going to Korea next Monday.(私は次の月曜日に韓国に行くことになっています)
  ※あらかじめ立てられた計画に従っている。
   現在すでに準備が進んでいるという印象を与えることもある。
   未来を表す<be going to>を使って、I'm going to Korea...ということもできるが、
   単なる現在進行形にした方が、「ハッキリ決まっている予定だ」というニュアンスが強調される。
-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用  

2016年4月28日木曜日

未来完了

【未来完了の形】
未来完了は<will+have+過去分詞>の形で表す。
  ・I think most of the seabirds will have finished nest-building by the time you visit the area.
   (ほとんどの海鳥はあなたがそこを訪れるまでに巣作りを終えているでしょう)

【未来完了の用法】
未来完了の場合も、現在完了の「時」の基点を、未来のある時点に移して考えればよい。
  ・Do you think the book will have arrived by tomorrow.
   (明日になったらその本はもう届いているでしょうか)
  ・This lake will probably have frozen by Christmas.
   (この湖はクリスマスまでには、たぶん、もう凍ってしまっているでしょう)
  ・If I visit Paris again I will have been there five times.
   (私は、もう一度パリに行けば、五回訪れたことになります)
  ・My parents will have been married for 45 years on November 29th.
   (私の両親は十一月二十九日で、結婚して四十五年になります)

【過去形と現在完了の比較】
過去形と現在完了との"比較時制"がおもしろい。簡単に言えば、過去形は単純に「過去の話」を表すだけで、現在完了の「過去のある時点から現在まで」の「現在まで」の部分がまったくない。という違いしかないのだが、この違いは結構大きい。
具体的に言えば、下記の違いである。
  ・Of course I know her - after all, I dated her for five whole years.
   (彼女のことは知っているとも。だって丸五年も付き合ったのだから)
  ・Of course I know her - after all, I have dated her for five whole years.
   (彼女のことは知っているとも。だって丸五年も付き合ってるのだから)
同じように、たとえば、ある二人の「問題の多い結婚」についての話を現在完了で、"They have had many problems in their marriage."と表現すれば、二人の結婚は依然として続いていることになるのだが、過去形で、"They had many problems in their marriage."と言うと、その「問題の多い結婚」はあくまでも過去のものだ、ということになる。つまり、離婚などのために結婚そのものがなくなったのか、まだ結婚しているが問題がなくなったのかはハッキリしないが、とにかく、その「問題の多い結婚」は、現在は存在しないものだ、とハッキリ表わせているわけである。
   
-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用  

2016年4月27日水曜日

過去完了の形・用法

【過去完了の形】
過去完了は<had+過去分詞>の形で表す。
  ・I realized what had happened.(私は何が起こったか分かった)

【過去完了の用法】
1:現在完了が過去に移行した形
基本的には、過去完了は、現在完了の「時」の基点を、過去のある時点に移したものであるから、過去のある時よりもさらに前からのことについて、現在完了に準じて同じように、三つの基本用法(完了と結果の状態・経験・継続)を考えればよい。
  ・When I got home last night, I found that somebody had broken into my house.
   (昨夜帰宅したら、何者かが家に侵入したことがわかった)
  ※帰宅した時点を今に移せば「帰宅前に何者かが侵入していた様子がある」という状態になる。
   この帰宅した時点を昨夜の話にした形である。
  ・I had never used that DVD player before, so I decided to test it out.
   (私はそのDVDプレーヤーをそれまで使ったことがなかったので、試してみることにした)
  ・He had lived Iraq for ten years before moving to Marlboro in 1987.
   (彼は1987年にマールバロに移るまでの十年間イラクに住んでいた)
  ※for ten yearsは、マールバロに移るまでの十年間という期間の継続を表している。  
  ・I realized that this had never before been attempted.
   (私は、これがそれまでに試みられたことがなかったことに気付いた)
  ※realizedが過去形だから、現在完了が時制の一致で過去完了になったと見てよい。 

2:過去のある時より前の動作
これは、過去のある時(副詞語句や文脈でわかる)よりもさらに前に起こった出来事を示す用法であるが、文脈から二つの出来事の前後関係がわかる場合には過去形で代用することが多い。
  ・After the soldiers (had) left. I returned to the village.
   (兵隊たちが立ち去ってから、私は村に戻った)
  ※afterで前後関係がわかるので、過去形で代用してもよい。
  ・I had seen the man an hour before the police officer arrived.
   (私は警官が着く一時間前にその男を見かけていた)
  ※「警官が着く一時間前」というのは、当然警官が着いた時を含んでいない。   

   従って、これは現在完了に対応するものではなく、過去形に対応する形である。

【補足】
過去に現実しなかった願望や期待は、<had intended to~>の形で表すことが出来る。
 <intended to have+過去分詞>という形もあるが、今ではほとんど使われていない。
  ・Actually I had intended to answer sometime ago.
   (実はだいぶ前にお返事するつもりだったのですが)
  ・I intended to answer sometime ago. but was unable to 〔forget to、just didn't、etc〕と言ってもよい。

3:時制の一致による過去完了
時制の一致では、従位節中の過去形の動詞は過去完了になる。
  ・He said he had got a driver's license the Wednesday before.
   (彼はその前の週の水曜日に運転免許を取ったと言った)
  ※He said, "I got a driver's license last Wednesday."の関節話法。
-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用  

2016年4月26日火曜日

現在完了の用法上の注意

【現在完了の用法】
現在完了は、過去の動作や状態をあくまで現在と結び付けて言う形であるから、現在と切り離された、明らかに過去のこととして示す場合には使えない。

1:明らかに過去であることを示す語句があるときは現在完了は使えない。
  ・It didn't rain last week.(先週は雨が降らなかった)
  ※just nowは、a moment ago(ちょっと前に)の意味で文末に置く場合にはふつう過去時制を用いる。
  ・He telephoned me just now.(彼はちょっと前に電話してきました)

2:過去のある期間内の経験には現在完了は使えない。
  ・Did you ever share a room while you were in high school?
   (高校時代に友人とルームシェアをしたことがありますか?)
  ※while you were in high schoolで、過去のことについての話であることがわかる。

3:Whenで始まる疑問文が、特定の時を尋ねる場合は現在完了は使えない。
  ・When did you see him last?(最後に君が彼に会ったのはいつですか?)

【補足】
経験を聞く場合は、Whenで始まる疑問文に現在完了も使うことがある。
  ・When have you found it necessary to ask for police protection?
   (これまでどんな時に君は警察の保護を求める必要を感じたことがあるのですか?)

次の文は、修辞疑問にもとれるし、「いつあったかね」と聞いている形にもなる。
  ・When have I been arrogant in the past?(私がこれまで横柄だったことがあったかね?)

wasを使って、When was I ever arrogant in the past?だと、一回しかなかったことを暗示するが、現在完了にすると何回かあったことを示唆することにもなる。 

-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用  

2016年4月25日月曜日

現在完了 経験・習慣・未来完了の代用

【現在完了の用法】
現在完了は、過去のある時点から今までの間に、何かがあったとか、なかったとかを表すものである。
時を表す副詞(句)などでその具体的な意味がはっきりする場合が多い。

1:過去のある時から今までの間にあったこと
②現在までの経験 ~現在までに、そのようなことがあったかどうか
  ever、never、before、often、once、~timesなどを伴うことが多い。
  ・Have you ever been to Paris?(パリを訪れたことがありますか?)
  ・I have never gone to war.(私は戦地に行ったことがない)
  ・This is the first mail I have ever used this mailing list.
   (このメーリングリストを利用するのはこれが初めてです)
  ・Have you ever met her yourself?(君は直接彼女に会ったことがありますか?)
  ※一般的には、Did you ever...?も「過去の経験」を聞くことができるが、この文の場合は、
   Did you ever meet her?とすると、彼女が亡くなったか、とにかく彼女に会う機会はもうなくなっている。
   という前提があるかのような印象を与えかねない。

③現在までの習慣的行為や状態の継続
  for~、since~など「期間」を表す語句を伴うことが多い。
  「継続」は状態がふつうであるが、「習慣的行為」の場合もある。
  ・She has played at Wimbledon since she was twenty.
   (彼女は二十歳のときからずっとウィンブルドンに出場している)
  ・He and I have known each other for thirty years.
   (彼と私は知り合ってから三十年になります)
  ※動作の継続は現在完了進行形を使うのがふつう。 
  ・I have been working for eight hours.(八時間ずっと働いている)
  ただし、動詞によっては、進行形にしなくても同じ意味を表すことができるものがある。 

2:未来完了の代用
時や条件を表す副詞節の中では、未来のことが現在形で表されるように、未来完了も現在完了で表されることがある 。
  ・Your order will be shipped as soon as payment has been received.
   (ご注文の品はお支払い代金を受領次第出荷いたします) 

-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用  

2016年4月24日日曜日

現在完了の用法

【現在完了の形】
現在完了は、<have〔has〕+過去分詞>の形で表す。
  ・The plane has already taken off.(飛行機はもう離陸した)

【補足①】
"He is gone."が、"He is not here."の意味で用いられることがある。
この場合のgoneは形容詞と考えてよい。He is goneは、例えば、"He has alerady gone out."(彼はもう出かけてしまった)という現在完了より「今いない」というニュアンスが強い。


【現在完了の用法】
現在完了は、過去のある時点から今までの間に、何かがあったとか、なかったとかを表すものである。
時を表す副詞(句)などでその具体的な意味がはっきりする場合が多い。

1:過去のある時から今までの間にあったこと
①出来事が最近起こり、その動作が完了したことや、その結果の現在の状態。
"already"や"yet"などを伴うことが多い。
"just"や"now"を使って、つい最近何かが起こった〔完了した〕ことも表す。
  ・Somebody has stolen my credit card. Ican't buy anything.
   (誰かが私のクレジットカードを盗んだ。何も買えない)
  ・Your order has just arrived at our websites.
   (ご注文はちょうど私どものウェブサイトに届いたところです)
  ・The government has already done a lot to improve public services.
   (政府は公共事業を改善するために、もうすでに色々なことをしてきた)

-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用 

2016年4月23日土曜日

未来時制 willとbe going toの違い

【be going to】
未来を表すために、"be going to"を用いることもあるが、"will"を用いるときより、「以前からそうする〔なる〕ように決まっている」というニュアンスが強い。

2:事実として述べる場合「~になる、~をする」
自信をもって予測を述べる場合、"be going to"を頻繁に使う。
主語は一、二、三人称でも、生物でも無生物でもよい。
  ・He is going to get better.(彼は調子がよくなりますよ)
  ・The way things are sold is going to change now because of the Internet.
   (物品の販売法は、これからインターネットの影響で変わります)
  ・She is going to have another baby in a few weeks.
   (数週間すれば、彼女にはもう一人赤ちゃんが生まれるよ)

【補足①】<be going to do>・<be about to do>と過去形
be about to do>は<be going to do very soon>の意味で、より接近した未来を表し、差し迫った感じを出すためにさらにjustなどで強調する。
be going to>を過去形にすると、
was going to leave you a message.(君に伝言を入れる予定だったが)
のように、実現しなかったことを暗示することが多く、wasをhad beenにすると、さらに非現実の意味が強まる。一方、I was just about to leave a message.(ちょうど君に伝言を入れるところだった)も似た意味で、やはり差し迫った未来を表す。

【補足②】willbe going toの違い
"will~"と"be going to~"は、いずれも「これからの話」を示し、極めて似ているように見えるかもしれないが、話し手〔書き手〕の意識によって使い分けられているものである。
例えば次の二つの質問の仕方がある。
  ・Will you call her tonight?(今夜、彼女に電話しますか)
  ・Are you going to call her tonight? (今夜、彼女に電話する予定ですか)
ここでは、"Will you call ~"は「彼女に電話するかどうかはまだ決めていないでしょうけれど、どうしますか?」といった感じの質問だが、"Are you going to call ~"は「彼女に電話するかどうかもう決まっているでしょうけど、どうする予定ですか?」といった感じになる。要するに、「これからの話」に対して、"be going to"のほうには、「話はもう決まっている」という意識があるわけだ。 


【その他の未来を表す表現】 
1:現在時制で
  ・He retires at the end of the year.(彼は今年末で退職します)
2:現在進行形で
  ・ We are visiting Paris next summer.(私たちは来年の夏にパリを訪れます)

-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用  

2016年4月22日金曜日

未来時制 be going to

【be going to】
未来を表すために、"be going to"を用いることもあるが、"will"を用いるときより、「以前からそうする〔なる〕ように決まっている」というニュアンスが強い。

1:主語の意図を表す場合
"be going to"は前もって考えられていた意図を表す。
  ・I'm going to visit two or more different cities in Italy.(イタリアでは二か所以上の都市を訪ねてみます)

【補足①】
この例文に"will"を用いることもできるが、そうした場合は「訪ねる」予定があったわけではなく、
その場で決めた、といった感じの表現になる。
逆に"Someone is knocking." "All right. I'll go and see who it is."(誰かノックしているよ。よし僕が誰か見に行くよ)のように明らかにその場で決めたことであれば、"be going to"ではなく、"will"を使う。

  ・Are you going to send money to somebody you met on the internet?
   (あなたはインターネットで出会った人にお金を送るのですか)
  ※Will you~?だと、「依頼」を表すととられかねない。

【補足②】
次のように、"just"とか"when"などの語句と用いて「(ちょうど)~しようとしているときに・・・」などという意味を表すことも出来る。
  
  ・I was just going to cross the road when somebody shouted "Stop!"
   (私がちょうど道路を渡ろうとしていたら、誰かが「止まれ」と叫んだ) 

-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用  

2016年4月21日木曜日

未来時制 will+動詞の原形

【未来を表す表現】
「行く」はgoであり、「行った」はwentである。このように、英語の動詞は現在時制と過去時制はそれぞれ独自の形を持っているが、「(これから)行く」のように未来を表す一語の変化形はない。
そこで、動詞の原形の前に、未来を表す助動詞のwillをつけた<will go>の形で未来のことを表すことが多い。
ただし、この他にも未来のことを表す表現はいくつかある。

【will+動詞の原形】
一般的に単純未来(無意志未来ともいう)と呼ばれているものだけを「時」を表す未来時制として扱う。
未来のことは、本質的には未定であり、不確実なものである。この時制の助動詞willは、要するにこれからのことを言う「未来を示す記号」と考えてよい。
  ・I will be 20 next week.(私は来週二十歳になります)
  ※一人称でshallを使うのは、イギリス英語でも古風な堅い言い方。
  ・She will be in her office tomorrow morning.(彼女は明日の朝は事務所にいます)
  ・I'm sorry but my mother won't be home tomorrow.(すみませんが、母は明日家におりません) 
  ※won'tはwill notの短縮形。

【補足】
参考書によっては、"Will you come here, please?"(ここに来てくれませんか?)などいう依頼の機能を表す形なども、意志未来と称して「時」を表す未来時制の中で取り扱っている。
依頼や勧誘なども、確かに今後のこと、つまり未来に関することである。しかし、これらを「時」を表す純粋な他の時制と一緒に扱うと、意味が混乱しやすい。
これらは実際には、話し手の気持ちを示したり、相手の意志を聞くなどの機能を果たすからである。
日常の会話で依頼や提案その他に大いに役立つこういうwillは、(話す人の心的態度を示す)法助動詞として、似た用法を持つ、can、may、mustなどと一緒に扱う方が合理的なのである。
 
-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用  

2016年4月20日水曜日

過去時制 現在完了の代用・過去形の羅列

【過去時制の形】
過去時制は動詞の過去形で表す。過去形は、規則動詞の場合は原形に語尾の-edをつけ、不規則動詞の場合は、それぞれの活用形に従って語形変化する。

【過去時制の用法】

2:現在完了の代用
  ever、neverを伴って、過去から現在までの経験を表すこともある。
  ・Did you ever have a dream like this?(こんな夢を見たことがありますか?)
  ※これは通常"Have you ever had...?"と現在完了形で表現する質問だが、くだけた言い方として、
   とりわけ子供の間には、このように過去形で表現するケースもある。


3:過去形をいくつか並べて使うとき  
  ①出来事の順に並べるとき
   過去のある時期にいくつかのことが連続して起こった場合には、
   起こった時間の順に並べていくなら、すべてが過去時制になる。
  ・I got up, made coffee, and went to the garage.
  (私は起きるとコーヒーをいれ、それからガレージに行きました)
  
  ②afterやbeforeなどがあって、時の前後関係がわかるとき
  時の関係は文脈から判断できる場合が多いが、
  単文でも時と示す副詞(句)をつけてわかりやすくするのが普通である。
  複文でもafterやbeforeなどで前後関係がわかれば、先に起こった方も過去時制のままで構わない。 
  ・The train pulled out before I arrived.(列車は私が着く前に発車した)
  ※二つとも動詞が過去形のままでも、beforeによって、列車が出た方が先であることはハッキリしていて、
   順序がわかるから、結果的には①と同じことである。


   「The train pulled out when I arrived.(私が着いた時に、その列車は発車した)」 では、
   "when"は同時を表すから、「私が着いた」と「列車が出た」という二つの出来事が
   単に同時に起きたことを述べていることになる。 

   「The train had aleready pulled out when I arrived
   (私が着いた時には、その列車はもう出てしまっていた)という場合は、
   「列車が出た」のは、「私が着いたとき」より更に過去のことを表している。

   わずかの差で遅れたのなら"had just pulled out"を使えばよい。 

-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用