【第二文型】
be動詞などの自動詞を用いた分には、主語と動詞だけでは意味が完結せず、その欠けた部分を補う補語が必要なものがある。補語になるのは、主語と同様に、名詞、代名詞または名詞に相当する語句、および形容詞である。
意味上、主語=補語の関係になる。
・His home is a luxurious mansion.(彼の家は豪華な邸宅だ)
※a luxurious mansionがないと、His home isは、
まるで「彼の家はである」という日本語と同じように文が完結しない。
「~である」という意味の、be動詞は補語を必要とし、
ここでは(a luxurious) mansionが補語である。
第二文型の形で補語をとることのできる動詞には、以下の1~4のようなものがある。
ただし、ここに示された意味を表すのに用いる場合である。
1:状態を表す動詞 ・It was dark that night.(その夜は暗かった)
※「~である」はbeを適当に変化させて用いる。
【補足】
①「~の状態である〔いる〕」の意味にlie、sit、standなどを用いることができる。
・The shop stood empty between 1997 and the end of 1998.
(その店は1997年から1998年末までの間空いたままだった)
②「~のままでいる〔ある〕」の意に、continue、hold、keep、remain、stayなどが使える。
・The press remained silent.(報道関係は沈黙したままだった)
2:状態の変化を表す動詞
become:書き言葉でよく用いられる
・Blair became Prime Minister in 1997.(ブレアは1997年に首相になった)
get:話し言葉でよく用いられる
・It is getting warmer day by day.(日ごとに暖かくなっている)
go:望ましくない状態への変化を示す
・The milk had gone sour.(ミルクは酸っぱくなっていた)
come:「結果的に~になる」という意味を表すことがある
・His dream came true.(彼の夢は実現した)
※必ずしも望ましい状態への変化ばかりとは限らない。
・His worst nightmare came true.(彼の最も恐れていたことが現実のものとなってしまった)
grow:徐々に起こる変化を表す。
・The sky grew darker and darker.(空は次第に暗くなってきた)
fall:急にある状態になる場合で、慣用句になっているものが多い
・The baby fell asleep.(赤ん坊は寝入ってしまった)
turn:性質や外見の変化を表すことが多い
・leaves turn red in autumn.(秋になると木の葉は赤くなる)
※以上の動詞のうち、become、fall、turnは、形容詞のほか名詞と補語にとることもできる。
(例)fall victim(犠牲になる)、turn traitor(裏切り者になる)
3:印象を漠然と表す動詞
「~のようである」:seem、appear、look
seemが主観的印象を漠然と示すのに対し、同じく「~のようである」といっても、appearとlookはseemより視覚的である。
また、appearはseemに比べると、改まった書き言葉に向いている。
・He seems angry about something.(彼は何かに腹を立てているようだ)
・The university's guture appears[looks] hopeless.
(その大学の未来には望みがないようだ)
【補足】
It seems[appears] that he is angry.とはいえるが、
It looks that he is angry.とは言えない。
4:感覚を表す動詞
「~と感じる」:look、feel、smell、sound、taste
・He looks depressed this morning.(今朝の彼は落ち込んでいる感じだ)
・This blanket feels soft.(この毛布は柔らかい感じだ)
・This flower smells wonderful.(この花はすばらしい香りがする)
・His voice sounds different from usual.(彼の声はいつもと違う感じだ)
・This milk tastes spoiled.(この牛乳は腐っている味がする)
※これらの動詞は、どれもbe動詞に置き換えても、文としては成立する。
-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用
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