2016年5月8日日曜日

目的語

【目的語】
1:目的語になる語句
他動詞の動作や行為の対象となる語句を目的語という。
目的語となるのは、主語と同様、名詞、代名詞または名詞に相当する語句である。
  ・Emily Bronte wrote only one novel.(エミリー・ブロンテは長編小説を一つしか書かなかった)
  ※Emily Bronteは名作"Wuthering Heights"(嵐が丘)一つだけで有名になった。

2:直接目的語と間接目的語
「~に」に当たる間接目的語と、「~を」に当たる直接目的語がある。
間接目的語と直接目的語の二つを併せて、二重目的語ということもある。
  ・A man in a baseball cap handed me a thick envelope.
   (野球帽をかぶった男が私に分厚い封筒を手渡した)
  ※meが間接目的語でenvelopeが直接目的語だが、handed a thick envelopeだけでは不完全。
   handed a thick envelope to meならよい。 

3:形式目的語
目的語が、to不定詞・動名詞やthat節などで長くなる場合は、
それをひとまず形式上の目的語itで受けて、真の目的語を後に置くのがよい。 
  ・I found it difficult to sleep in the hut.(その小屋で眠るのは難しかった)
  ・I think it highly unlikely that he would ever betray us.
   (彼が我々を裏切ることなど、およそありそうもないと私は思う)

【補足】findの使い方
前掲の用例"I found it difficult to sleep in the hut." の「find+O+C」は、日常会話のごくふつうの言い方なのだが、こうしたfindの使い方がピンとこない、という方が多い。
英和辞典にも定義として、「(経験を踏まえて)わかる、気づく、知る、悟る」などのような日本語が載せられているが、実際の使い方から受け止められる意味としては、むしろ、単に「思う、感じる、印象を受ける」という定義をつけた方が正確なケースが多い。
また、たとえば「そのことについて話すのは難しかった」であれば、もちろん、"it was difficult to talk about that"という言い方もあるのだが、英会話としては、こんな言い方は味わいの乏しい表現に感じられかねない。
これに比べたら"I found it difficult to talk about that"と言った方がよほど英語らしい表現になる。
このように使われるfindは、基本的に「やってみれば~と思う(感じる)」という意味に過ぎないので、英和辞典で、 "I found it difficult to talk about that"のような用例の対訳としてつけられる「そのことについて話すのは難しいと悟った」などのような日本語に出会うと、ビックリさせられてしまう。「悟った」というような話であれば、"I found it difficult..."と言わず、"I realized (that) it was difficult to talk about that"などのように別の動詞を使うはずである。
 
-表現のための実践ロイヤル英文法-より引用  

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